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2021.12 軍備増強!

ヨーロッパではロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻の危機が高まり、またアジアでは中国軍の台湾への侵攻の可能性が指摘されています。こういった軍事的衝突を大義として国々は戦闘力の増強に余念がありません。
そうした中、今年当院でも不正咬合という難敵と戦う為、新たな兵器を調達しましたので紹介させて頂きます。
一つ目は口腔内デジタルスキャナーです。これは口の中をカメラで撮影して3D画像で見ることができるものです。今までは口の中の状態を見える状態にするには、歯型をとり、噛み合わせの記録を取り、石膏を注いで模型を作成する必要がありました。しかしこのスキャナーの導入で嘔吐反射など不快な思いをする事なく精度の高い歯型を取れるようになりました。
二つ目は気道の容積も計測できる歯科用CTです。従来側面セファロレントゲンで気道前後径を評価していましたが、正面セファロレントゲンでは頸椎と重なり正確な左右径の評価は出来ませんでした。下顎が前方位を取った際、左右径の拡張が認められるという近年の知見から前後左右を含め幅径と容積の評価は重要であると考えております。
矯正治療が将来発症するかもしれない閉塞性睡眠時無呼吸症のリスク因子にならないよう術前検査でしっかりスクリーニングしたいと思います。これらの新兵器を携え、いざっ戦場へ!