小児矯正

歯並びだけでなく、顎の成長やお口の機能、呼吸まで考えた矯正治療

歯並びだけでなく、顎の成長やお口の機能、呼吸まで考えた矯正治療

子どもの矯正治療は、ただ歯をきれいに並べるためだけのものではありません。
成長期には、永久歯が生えるスペース、上下の顎の成長、舌や唇などの筋肉の使い方、呼吸の状態が互いに影響しながら、歯並びや咬み合わせがつくられていきます。
当院では、子どもの成長発育を活かしながら、歯列・顎骨・筋機能・呼吸機能という4つのバランスを確認し、一人ひとりの状態に合わせた治療を行っています。

子どもの矯正治療について

成長する力を活かして、歯が並ぶ土台を整えます

子どもの矯正治療と大人の矯正治療との大きな違いは、顎や顔が成長している時期に治療を行えることです。
歯並びや咬み合わせに影響している条件を早い段階で確認し、顎の成長方向や永久歯の生え変わりを管理することで、骨格のずれが大きくなることを抑え、永久歯が適切な位置から生えるための土台を整えます。

乳歯と永久歯が混在する時期には、顎の成長や永久歯の萌出を管理する「第一期治療」を行います。
永久歯が生えそろった後は、必要に応じて歯並びや咬み合わせを仕上げる「第二期治療」を行います。

このような場合はご相談ください

  • 前歯が出ている
  • 下の歯が上の歯より前に出ている
  • 歯が重なって生えている
  • 永久歯が生えるスペースが足りない
  • 上下の前歯が咬み合っていない
  • 咬み合わせが深い
  • 指しゃぶりが続いている
  • 舌で前歯を押す癖がある
  • 唇を咬んだり、巻き込んだりする癖がある
  • いつも口が開いている
  • 鼻ではなく口で呼吸している
  • 寝ているときにいびきをかく

歯並びだけでなく、日頃の呼吸や舌、唇の使い方が咬み合わせに影響することがあります。
気になる症状がある場合は、治療をすぐに始める必要があるかどうかも含めて、一度ご相談ください。

当院が考える「4つのバランス」

歯並びや咬み合わせは、歯だけの問題ではありません。
永久歯が生えるスペース、上下の顎の骨格、舌や唇などの筋肉、鼻や口による呼吸がそれぞれ関係しながら、
子どもの顔やお口は成長していきます。
当院では、次の4つのバランスを総合的に確認しながら治療計画を立てています。

  1. 永久歯が生えるスペース

    歯列を整え、永久歯が生えるための土台をつくります

    子どもの顎が狭かったり、むし歯などによって乳歯を早い時期に失ったりすると、永久歯が本来とは異なる位置から生え、歯並びが乱れる原因になることがあります。
    乳歯と永久歯が混在する6歳から12歳頃の混合歯列期には、必要に応じて歯列や顎骨を側方へ広げ、永久歯が適切な位置から生えるためのスペースを確保します。
    将来の歯並びや咬み合わせを考え、永久歯が生えそろう前から土台を整えていく治療です。

  2. 顎骨の成長発育

    上顎と下顎の成長バランスを整えます

    出っ歯や受け口は、歯の傾きだけでなく、上顎と下顎の大きさや位置関係が原因となっていることがあります。
    顎の骨が成長している小児期には、その成長する力を利用し、上顎と下顎の成長バランスを整える治療ができます。
    例えば、下顎の成長が十分でない出っ歯では下顎を前方へ誘導する装置を、下顎の成長が強い受け口では成長方向をコントロールする装置を使用することがあります。
    症状や成長段階によって治療できる範囲には限界があるため、顎の骨格に問題が認められる場合は、適切な時期を見極めることが大切です。資料では、特に受け口について早期の治療を進める方針が示されています。

    代表的な装置
    アクチベーター
    取り外しのできる装置で、主に就寝時に装着します。
    下顎を前方へ位置づけることで、下顎の成長を促し、下顎が後退しているタイプの上顎前突を改善していく装置です。
    チンキャップ
    受け口など、下顎の成長が強い場合に使用する装置です。
    頭部を固定源として顎を後上方へ牽引し、下顎の成長方向をコントロールします。
    上顎大臼歯の垂直的コントロール
    奥歯の高さを調整することで下顎を前方へ誘導し、下顎頭の骨の適応を促す治療を行う場合があります。
  3. 習癖と筋機能

    舌・唇・頬の使い方から咬み合わせを整えます

    歯並びや咬み合わせには、遺伝や顎の大きさだけでなく、幼少期の生活習慣や癖も影響します。
    指しゃぶり、舌で前歯を押す癖、唇を巻き込む癖、口呼吸などが続くと、歯に継続的な力が加わり、出っ歯、受け口、開咬などにつながることがあります。
    当院では、原因となっている癖を確認するとともに、舌や唇、頬などの口腔顔面筋を正しく使うための筋機能訓練を行います。
    咀嚼、嚥下、発音、安静時における舌や唇の位置を整え、お口の機能を正しく使える状態を目指します。

    4つの習癖
    指しゃぶり
    指が上下の歯の間に入り、上の前歯を内側から押し続けることで、出っ歯や上下の前歯が咬み合わない開咬につながることがあります。
    舌突出癖
    舌で前歯を押したり、飲み込む際に舌を前へ出したりする癖です。前歯の位置や咬み合わせに影響することがあります。
    口呼吸
    鼻づまりなどによって口呼吸が習慣化すると、口が開いた状態が続き、顔の筋肉や骨格、咬み合わせに影響することがあります。
    吸唇癖
    下唇や上唇を歯の間に巻き込む癖です。巻き込む位置や力のかかり方によって、前歯の位置や咬み合わせに影響することがあります。
  4. 呼吸機能

    歯列や顎の成長と、呼吸の関係も確認します

    子どもの呼吸障害には、咽頭扁桃であるアデノイドや口蓋扁桃の肥大、舌の位置、上下の顎の骨格、歯列の狭さなど、さまざまな要因が関係します。
    下顎が後方に位置している上顎前突や、幅の狭い歯列では、舌が後方へ下がり、上気道が狭くなる場合があります。
    また、呼吸のしにくさを補うために下顎を前へ出す姿勢が続き、受け口のような咬み合わせになっている場合もあります。睡眠時にいびきがある、呼吸が止まるように見える、常に口が開いているといった場合には、歯並びだけでなく呼吸機能も確認することが大切です。

    当院で行う評価

    当院では、側面レントゲン写真であるセファログラムやCTを用いて、顎や顔面の骨格とあわせて気道の状態を確認します。
    CTでは、一般的なレントゲンでは評価しにくい口蓋扁桃や上気道を立体的に確認し、睡眠時の呼吸障害を確認するための参考としています。

    歯列の拡大と呼吸

    歯列の幅が狭い場合には、舌が収まる空間である「舌房」を広げるため、歯列弓の側方拡大を行うことがあります。

    ※歯列を拡大すれば、すべての呼吸障害や睡眠障害が改善するわけではありません。歯列、顎の骨格、扁桃、舌、気道などの状態を確認し、治療の適応を判断します。

相談する時期について

相談する時期について

当院では、4~5歳頃を一度お口の状態を確認したい時期としてご案内しています。
特に、受け口、上下の前歯が咬み合わない、指しゃぶりや口呼吸が続いている場合には、前歯が永久歯に生え変わる前からご相談ください。

早めに受診した場合でも、すぐに装置を使用するとは限りません。
治療に適した時期になるまで、歯の生え変わりや顎の成長を定期的に確認する場合があります。

小児矯正を行う時期について

第Ⅰ期治療

土台を整える治療

乳歯と永久歯が混在し、顎が成長している時期に行う治療です。

永久歯が生えるスペースの確保、上下の顎の成長バランスの調整、習癖の改善、筋機能訓練などを行い、永久歯列の土台を整えます。

第Ⅱ期治療

永久歯の歯並びと咬み合わせを仕上げる治療

永久歯が生えそろった後、必要に応じて行う矯正治療です。

ブラケットなどを使用して一つひとつの歯を動かし、歯並びと咬み合わせを仕上げます。

当院で行う主な小児矯正治療

急速拡大装置

上顎の骨格的な幅を広げるために使用する固定式の装置です。
歯列の幅が狭い場合や、永久歯が生えるスペースが不足している場合などに使用します。

クワドヘリックス

上の歯が生えるスペースを作るために歯列を側方に拡大させる装置です。
上顎が小さく生える場所が少なく歯並びがガタガタになってしまった場合に使用します。
乳歯と永久歯が混在する時期が多いです。

バイヘリックス

ワイヤーを下顎の奥歯の両端に固定し、ワイヤーが外に行こうとする力で顎を広げていく装置です。

当院の小児矯正の特徴

特徴.01

4つのバランスを総合的に確認

歯並びだけを見るのではなく、永久歯の萌出スペース、顎の骨格、舌や唇の筋機能、呼吸機能を総合的に確認します。

特徴.02

成長発育を治療計画に活かす

子どもの顎や顔が成長する力を利用し、上下の顎の位置関係や永久歯が生えるための土台を整えます。

特徴.03

セファログラムやCTによる詳しい評価

歯列や顎の骨格だけでなく、必要に応じてセファログラムやCTを用い、顎顔面の形態や気道の状態を確認します。
資料では、セファログラムで気道の幅を確認し、CTで気道を立体的に評価する方針が示されています。

特徴.04

永久歯列の完成まで継続して管理

第一期治療だけで終わりではなく、永久歯の生え変わりや顎の成長を継続的に確認します。
永久歯が生えそろった後は、必要に応じて第二期治療をご提案します。

小児矯正の料金について

相談・検査・診断料

初診相談料 無料
検査・診断料(部分矯正) 38,500円

施術料

小児矯正
※永久歯列完成までの管理、装置の追加料金はありません
275,000円

調整料・観察量

調節料
(動的処置中毎月算定されます)
5,500円
保定期間中の観察料 3,080円

治療期間・回数について

治療期間 1年~2年程度
治療回数 約24回
  • 価格はすべて税込みとなっております。
  • セラミックブラケット(白いブラケットを上下の前歯12本)使用すると66,000円(税込)が加算されます。
  • 以上の費用を合計したものが総費用です。
  • 全顎矯正で分割払いをご希望の場合、装置装着時に30万円をお支払いいただき、残金につきましては1年以内での分割となります。(期間内無利息)詳しくは受付でご相談ください。
  • 当院では、患者さんの負担を最小限に抑える努力をしています。
  • 支払い方法には、現金一括・分割払い(無金利)・カード(VISA,MASTER,JCB,NICOS,イオン)によるリボ払い、分割払い、ボーナス払いがあります。
  • 治療が完了するまでいずれかの方法で治療費の精算をしていただきます。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスク・副作用

矯正治療には、以下のような一般的なリスク・副作用があります。
詳しくは診断時に丁寧にご説明いたします。

  1. 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
  2. 歯の動き方には個人差があります。
    そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  3. 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、
    それらが治療結果や治療期間に影響します。
  4. 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。
    むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりする事が重要です。
    また、歯が動くと隠れていた虫歯が見えるようになることもあります。
  5. 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。
    また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
  6. ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  7. ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  8. 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  9. 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  10. 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  11. 歯の形を修正したり、噛み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  12. 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  13. 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  14. 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  15. 装置が外れた後、現在の噛み合わせにあった状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
  16. あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  17. 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になる事があります。
  18. 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻す事は難しくなります。